NHKの番組「アインシュタインの眼」の「幻のそば~"さらしな生一本"の謎~」
更科粉100%のそば打ちの謎を徹底解明というNHKデジタルハイビジョンの番組宣伝についついのせられた。ここの所打ってないとは言え、そば打ちが趣味である私はこれはビデオに録らなくっちゃと慌ててセット。再放送で夜中の2時からだったかな、それでもわくわくしながら番組を見た。
面白かったのは電子顕微鏡を使った二八そばの拡大写真。手打ちと機械打ちとでは鮮やかに違った。手打ちのそばはデンプンがランダムな大きさで形を保ちながら一本のそば切りになっていた。それと比較して機械打ちではデンプンが押しつぶされて大きさがほぞ揃った状態。
つまり、機械打ちのそばはのどごしが「つる」っとして、手打ちのそばののどごしが「ざら」っとする、あのそばの独特ののどごしが眼に見えた。
さて、本題のさらしな生一本。片倉門下の小川さん(八王子 車家)曰く、そば好きは沢山いるけど一生のうちで、さらしな生一本を食べたお客さんはまず「皆無に近い」と。
これは、いよいよだと期待は高まるばかり。が、が、である。いよいよそのそば打ちの様子をデジタルハイビジョンカメラを駆使して撮影した物が流れ出した。
途端にがっかり。いきなりボールに入れられた熱湯が出てきた。ひっぱって、ひっぱって「湯捏ね」である。はぁ~(^^;
熱湯のボールを見た途端、番組全体の物言いにしらじらさを覚えた。
これなら何も見る必要はなかった。そば打ちなら誰も一度や二度とは言わず「湯捏ね」でさらしな生一本にチャレンジしたことがあるはずだ。並粉で生粉打ちができれば、湯捏ねでなら普通にさらしな粉だろうと何だろうと打てるだろう。
※「お湯打ち」と書いていたが、そう言えば「湯捏ね」が一般的だ。暫くそば打ちから離れていると用語まで忘れてしまう。反省しきり。訂正した。
「水で捏ねる」さらしな生一本が見たかった。かってそば打ちのMLで水で捏ねるさらしな生一本を打てるという人がいた。が、メールには何でも書ける。やはり捏ねているところを実際に見てみたい。何度かチャレンジして見たが、私の技量では水で捏ねるのは確かに不可能に近く難しい。私にとっては「幻のそば」である。
NHKの「アインシュタインの眼」の番組ディレクターはそば打ちについてほとんど知らないのではなかろうか。いまだにそば粉百パーセントの「生粉打ち」はそば打ち職人でも難しいと聞きかじったままなのだろう。良いそば粉さへ手に入れば「生粉打ち」は何も難しくはない、いわんや湯捏ねである。素人と言えどもそば打ち技術はもっともっと進んでいる。
アインシュタインもあきれているのではなかろうか。





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